曹洪 は「金持ちなのにケチ」
第24回三国志義兄弟の宴 のテーマは 曹洪 !
曹洪といえば 呂布 や 劉備 など名だたる人物との戦いで多くの勝ちを収めた歴戦の勇将であり 魏 の重鎮。
一方で
「金持ちなのにケチ」
というとってもわかりやすいキャラの持ち主でもあります。
三国志な時代の 後漢 ~ 西晋 にかけては、経済が混乱、貨幣経済も崩壊しており、いわゆる「お金(銅銭)」だけでなく穀物や絹といったモノも「お金」と同等の役割をもって多く流通していました。
実際、『 三国志 』「曹洪伝」に書かれている「 曹丕 が曹洪から百匹の絹を借りようとして断られた」エピソードは、絹を借りる行為が「借財」を指していると理解する必要があります。
となんだかんだと書いていますが
「当時のお金(銅銭)ってどんなんだろう?」
と好奇心をもった方に、「 三国志義兄弟の宴 公式サイト」の中の人がもつ 五銖銭 コレクションをちょっとご紹介します。
五銖銭 とは?
五銖銭 (ごしゅせん)とは、中国の古代に広く流通した貨幣のことで、紀元前の 前漢 ~ 唐 の足掛け700年以上の長きに亘り流通していました。なお「銖」は古代の重さの単位です。
かなり長い時間使われた貨幣なので、様式にもいろいろ種類があるのですが、代表的な 五銖銭 の様式はコレです。

直径2cm台の円形の貨幣で、外周に縁があり、中央に四角い穴が空いています。
更に向かって右側から「五」「銖」の文字が見られます。
真ん中の穴には紐を通すなどして保管したりもしていたようです。
ただ、上述したように三国志な時代の当時は経済が混乱しており、とくに董卓 が真っ当な五銖銭ではない粗悪な銅銭を多数流通させたこともあり貨幣経済が崩壊していました。
そんな「悪貨は良貨を駆逐する」を地で行く時代の主役である「粗悪な銅銭」とはどんなものだったのか?
例えばそれがコレ( 剪輪銭 )と…

コレ( エン環銭 )です。

剪輪銭 を見てみると、通常の 五銖銭 より一回り小さいです。
更によく見てみると、「五」「銖」の文字の外側が欠けているのがわかりますか?
そうです、 五銖銭 の外周がカットされているのです。
五銖銭 の重量を軽くしながらもそのまま使ってしまっていたそうです。
剪輪銭 は 五銖銭 をカットした際の内側の部分…ということは、外側の部分もあるはずで、それが エン環銭 です。
エン環銭は、小型化された 五銖銭 の原材料として改鋳されるなどしていたようです。
こういった「粗悪な銅銭」を代表する剪輪銭やエン環銭の流通により、貨幣の価値が急激に低下していったといわれています。
以上、曹洪が「金持ちなのにケチ」という話から、三国志な時代を含めて中国古代で流通していたお金「 五銖銭 」のお話でした。
4/16(日)は実物の 五銖銭 持参!
第24回三国志義兄弟の宴 当日には、これら 五銖銭 を持参します。
せっかくの機会なので、見るなり触るなり嗅いでみるなり自由にしていただければと思います。
ということで 五銖銭 に限らず曹洪のあんなことやこんなことは、2017/4/16(日)開催の 第24回三国志義兄弟の宴 にて。
日にち=2017/4/16(日)
時間=12:45開場13:00開演
出演= おくまん (お笑い芸人)・ USHISUKE ( 三国志フェス 実行委員長)
料金=前売2,500円・当日3,000円(ランチ+1D付)※当日支払い
場所=中華レストラン「 三国軒 」@東京都田町
予約は「予約フォーム」からどうぞ!